普段はあまり吠えたりはしませんが、ピンポンの音に反応して吠える時があります。
夜働いているので、家にいないときに吠えていないか心配です。
何かしつけみたいのはありますか?
チャイムのピンポンに反応して吠える理由としては以下の3つが考えられます。
① 警戒心による行動
② 高揚感による行動
③ 恐怖心による行動
まず、①の警戒心による行動についてですが、犬は元来、縄張りを意識する動物ですので、知らない誰かが家の中に入ってくることに対しては警戒するものです。
犬はピンポンが鳴った後に警戒する必要のある誰かが、自分の縄張りに侵入することが多いことを経験し学習すると、ピンポンの後に反射的に吠えるようになります。
それは、周りにいる身近な人に警戒を呼び掛ける合図といえます。
次に②の高揚感による行動についてですが、ピンポンが鳴った後に気分の高揚する誰か(たとえば大好きな飼主さんや知人)が入ってくるということを犬が経験し学習した場合に起こる行動です。
嬉しさのあまり興奮してしまう高揚感によるもので、可愛らしい反応と言えます。
最後に③の恐怖心による行動についてですが、そもそも音が怖いと感じる子に多い反射的な行動と考えられます。
恐怖心を克服するには、ある程度の繰り返しによる慣れが必要と考えられます。
仔犬の頃はピンポンに対して特に反応することがなかったのではないかと思います。
つまり、①から③の行動は今までの経験からの学習によって後天的に身につけたものだと考えられます。
したがって、そのパターンを崩すような訓練をすることが必要です。
おすすめとしては、ピンポンを何回も何回も鳴らして音に慣れさせる方法です。
普段の生活で犬がピンポンを聴く回数は限られていると思います。
少ない回数だからこそ反応してしまうとも言えます。
まずは10分間に何度も何度も音を鳴らして聞かせ、犬に音が鳴ってもわざわざ吠える必要がないんだということを学習させましょう。
一度ではなかなか学習されないと思いますので、日にちを変えて複数回行ってください。
マンションやアパートにお住いの場合は、ご近所に迷惑が掛かかる場合がありますのでご注意ください。
もう一つの方法としては、吠えた瞬間に犬にとって嫌な臭いや刺激が起こる無駄吠え防止グッズを使用する方法です。
これはやや強制的に防止する方法なのですが、うまく吠えることを防止できる場合もあります。
ただ、②のように嬉しさの表現として吠えている場合や③の恐怖心からの場合は、心情的に可哀そうですのであまりおすすめできません。